数学の文章題を得意にするコツ その13
今日は、数学を得意にする考え方について
お話ししたいと思います。
「先生?(3,2)(5,6)の座標だけあって、
ここからどうやって、一次関数の式にするのですか?」
こう質問する子は多いです。
実はこの問題、
中2生が学ぶ一次関数の中でも、
基本の「き」の1つです。
基本の「き」なのですが、
苦手な人が多い問題
です。
なぜ苦手になると思いますか?
それはですね…
一発で式が作れないから
です。
一次関数とはy=3x+5のような形になる
直線の式です(y=ax+bが公式です)。
アルファベットがy,a,x,bと4つありますので、
3つが分かれば、
あと1つは自動的に決まります。
よって、3つを求めることが、
ある意味ゴールになります。
この3つのうち、
aを求める方法がたくさんあるため、
子供たちは苦戦します。
ではどうしたらいいのか?
ということですが、
1つ1つに名前をつけました。
「それ、はてな作戦で行けそうだと思うよ。」
こんな感じです。
このように、名前をつけることには、
大きなメリットがあります。
子供たちはもちろん、
私のような教える側にも。
「それ、下から掛け算する法則で行けるよ。」
と、具体的だけれども、
そのものズバリを言っていない。
というのがメリット1です。
「それ、矢印作戦でやってごらん?」と、
一言でアドバイスが済む。
というのがメリット2です。
塾生にもメリットがあります。
これは、はてな作戦・矢印作戦…
どの作戦が合うかな?
こう、技を選択することが、思考の中心になれます。
数学の苦手な子は、
どう解くんだっけ?
どうやれば解けるかな?
このように、how(方法)で考えます。
「どうやって…」「どうすれば…」と
脳に検索をかけると、
情報が漠然としていますので、
脳も困ってしまいます。
一方、
数学が苦手じゃない子は、
何かできることは無いかな?
このように、what(こと、もの)で考えます。
whatで考えることは、
勉強全般のコツだと思っています。
参考になれば嬉しいです。
追伸
一次関数の基本の「き」について
A4にまとめました。
こちらのPDFファイルも、
参考になれば嬉しいです。