数学の文章題を得意にするコツ その14

2022-11-14

一次関数の問題では、
b=-1

こう、

切片が求まることが、ある意味ゴール

という場合が多いです。

設問は、xが-2の時、yは5である。
変化の割合が-3の時、一次関数の式を求めよ。

このような問題です。

そして、計算を頑張って、
先ほどのb=-1が求まった。

というわけです。

で、問題は…

ここで手が止まる子が多い。

ということです。

学年順位が平均以下の子は、
ここで手が止まります。

私は授業中、
後ろから見ている

のですが、

だいたいここで手が止まる。
20秒ほど動けません

計算とは、
出た答えが、問題の答え。

数学が苦手な子は、
このように考えがちなのです。

ですので、b=-1と求まった時点で、
ある意味、設問は解き終えたわけです。

そこで、今までの私は、
「そのあと、どうするのかな?」
と、ヒントを出したものですが、

これで

「あっ!」と言って、
動き出せる子は少ない

のです。

ですので、以前は、これ以上、
何も言ってあげられませんでした。

では今はどうするか?

今は、こうです。

「前回のプリント見てごらん?」

この一言で解決です。

「前回のプリントを見てごらん?」の
「前回のプリント」は、
このホームページの11/13のPDFファイル
01一次関数というプリントです。
その中の左下に…

必ず清書すること

と書いてあります。

そこを指摘してあげることで、

「あっ!」と言って、
子供たちは動き出せる

のです。

子供たちは、どこでつまづくのか。
どこで手が止まるのか。

何が足りないから

できたり
できなかったりするのか。

このあたりは、
授業の現場で実際に、

問題を解いている姿を
見る事でしか分からない

のです。

ですので私は…

塾なのに、授業をしません。

問題を解いている姿こそ、
授業中に見るようにしています。

もし、お子さんが、

頑張っているのに
なかなか成果につながらない…

こう悩んでいるようでしたら、
ぜひ、問題を解いている姿を、
後ろから見てあげてください。

教える時は横にいて、
問題を解く時、一人にする。

これですと、
本質が見えません。

「でもテストの時は一人だから…」
家庭学習も一人でするから…」

こう思われるかもしれませんが違います。

テストで一人だから、最初から一人にする、というのは、

情報を与えずに、それを身に付けさせずに、
ただ一人にしているだけ

です。

また、問題を解いている子供の横にいても、

1.問題を解いている姿を見るのと、

2.横にくっついてヒントを出すチャンスを伺う

この2つは別物です。

多くの人は、
2だと思っていますが、

正解は1です。

野球でもサッカーでも、

コーチは、選手の運動中の姿を見ます。

そしてそれで気づいた伸びしろを,指摘します。
ヒントではなく、改善ポイントを
ズバリ指摘します。

勉強も同じなのです。
「前回のプリントに書いてあるよ。」
「もう一度読みなさい。」

こう行動を促します。

ヒントという名目で
大切な導入を教えてしまっては、
テストの時に行動できません。

勉強での改善ポイントとは、

前回を生かしなさい。

こうズバリ指摘することなのだと思います。

Copyright(c) 2014 iidajuku All Rights Reserved.