10月, 2022年

復習?その方法が分からないんです。

2022-10-12

実力テスト後に、
「間違ったところを、
よく復習しておきなさい。」

こう言われたことありませんか?

以前、入塾相談に来られた方が、
こうおっしゃっていました。

その方法が分からないから困っているんです。」
と。

実力テストなどの
総合テストで間違った問題とは、

たいていの場合、
様々な要素(公式の定着度、問題への慣れなど)が
絡んでいます。

先生「来週までに、
掃除機のかけ方を覚えて来なさい。」
生徒「は~い。」

とは大違いですよね。

何よりも、子供とは素直ですから、
「そっか、間違えた単元を復習するのか…」

こう思って、
定期テスト2週間前でも
その単元の勉強を始める子もいます。

なぜこのような事が起こるのか?
それは…

「上書き保存」されるからです。

3週間前は、
「定期テストの勉強を頑張りなさい。」

2週間前は、
「実力テストの復習を頑張りなさい。」

結果、
最新の情報にアップデートされた。
というわけです。

ですので私も、
このあたりを注意しており、

指示を出す場合も、
1つずつ行動が終わってから
出すようにしています。

たとえば国語に関して、夏休み前に、
夏休みは読書を習慣にしないか?
と言った場合は、

漢字は、1日2時間をたまにするよりも、
1日5分でいいから、地道に頑張っていく
ことがお勧めだよ。

とは言わない

ということです。ぜひ、

今必要な事かどうか?

この質問を自分に投げかけて、
出た答えを優先してほしいと思います。

そしてその優先に集中するのです。

定期テスト前ならば、
実力テストで分かった自分の弱点よりも、
定期テストの範囲に集中する。

そして定期テスト後に、
その弱点単元を頑張る。

こう決めておく、というわけです。

自分で出した答えに不安がある場合
大人に相談するのも良い手です。

覚えておいてほしいことがあります。

全ての根幹(こんかん)には、
自分で考え抜く。

という発想が大切になります。

正解不正解かの前に、
自分で結論を出すということです。

そして、不安ならば、
大人に相談する。

このステップを習慣にすると、
あなたが描いている「未来」へと進む道が
枝分かれして、たくさん見えてきます。

簡単な事とは、覚えるのも簡単なのでしょうか?

2022-10-07

私が塾の授業で、
気をつけている事について
お話しします。

授業中に言います。

・途中式を書きなさい。
・見ているだけじゃなく、3回書いて覚えなさい。

このような事を言います。

上記のようなことって、
基本ですよね。

ということは、
小学校1年生から今日までで、
何度も言われてきたと思います。

ここを踏まえて、
私が意識していることが
あります。

それは、何かを言う前に、
「いつも言われてる事だろうな…」
と、一瞬心で思うことです。

子供たちにとって、これまで
何度も言われてきただろう
このような事とは、

原則苦手な事なんだと思います。

たとえば…

・玄関でくつをそろえない。
・脱いだ服をそのへんに放置する。

・数学で、途中式を書かない。
・字に丁寧さが無い。

・英単語を書いて覚えない(じっと見ているだけ)。
・ドアをそっと閉めない。

このように、
あらためて文字にして見てみますと、

いつも言われているだろう事とは、
単純なものばかりです。

つまり、
単純なことができなくて
いつも注意されている…
というわけです。

でも、ちょっと待ってください。

単純なこととは、イコール
すぐ修正できることなのでしょうか?

すぐに修正できることならば
なぜ子供たちは何年も、何十回も
同じ注意を受けるのでしょうか?

こう考えてみますと、
すぐには修正できない事なのではないか?

こう仮説を立てることができます。

ということは、私たち大人は、
子供にとっては、すぐに修正できない事を、
サラッと軽い感覚で対応していることになります。

このように考えますと、
一見単純に見えることでも、

実は奥が深いことなのかも
しれません。

この「単純に見えて奥が深い事」を、
今すぐ改善できる方法を、

残念ながら私は知りません。

ですので、せめて、
「また言われて辛いだろうな」
という気持ちだけは持っていてあげたいのです。

悩んでいるのは子供本人です

そして、単純かどうかは別として、
できない事とは、たいてい苦手なのです。

そこで私は、勉強に関してですが、
今すぐできるようになる必要があるのかどうか

ここで考えるようにしています。

実力テスト後に、
中1の空間図形が苦手だと分かったとして、

今すぐに克服する必要があるのかな?
こう考えます。

それよりも、
歴史の太字を「全部読める」ようになるほうが
優先ではないか?

こう考えます。

どうしても苦手は目立ちます

目立つ苦手を克服するよりも、
きっと今すべきことは、まだまだあると思うのです。

もちろん、最初の一歩が苦手ですと、
先に進めないこともあります。

そんなときは、ちょっと大げさに
伝えるようにしています。

たとえば、
円の面積を求めるとします。

半径×半径×3.14を覚えるなんて、
10秒ですよね。

ですが、
これを覚えられない場合は…

私「半径の長さに、もう一回半径の長さを掛けて、
なんだか分からないけど3.14も掛けるらしいよ。
どう思う?かっこいい?」

こんなふうに言います。

他にも、
私「南総里見八犬伝って、ワンちゃん、
何匹いる?」

私「管領の読みって難しいよね。どうする?」

このように、
とにかくストーリーをつけるようにしています。

では、
ストーリーが付けづらい場合、
どうしたらいいのか?についてですが、

早口言葉を利用します。

中3の数学で出てくる「解の公式」は、
丸暗記の代表ですが、

私「1分後に、テストをしような。」
とだけ言って待ちます。

私「はい、言ってみて。」
子「2a分の、プラスマイナスルートb二乗マイナス…」

私「もうちょっと速く言ってみて?嚙まないで。」
子「え、え~?」

のような感じです。

他にも、
・公事方御定書
・風神雷神図屛風
などは面白いですね。

この方法を使いますと、

理科の
・電力量の求め方
・密度の求め方
・飽和水蒸気量の求め方など

いろいろ応用できます。

このように、

苦手な事は、
1.分解して考えてあげる。
2.他に影響がなければ、今は放っておく。

覚えづらい事は、
1.ストーリーをつけて印象に残す。
2.早口言葉のように、速く言う。

つまり、
出来ない事や大変な事は、
「覚える方法」に焦点を当てて捉えさせると
良いと思います。

その前提として、
「頑張っていて偉いな。」という
気持ちで子を見る、ということです。

成績が上がらない理由

2022-10-05

頑張っているのに、なかなか成績が上がらない。
そんなことはありませんか?

頑張っているのに成果が出ないと、
辛い。

辛いから、
「今日は、やめておこうかな…」

こう思ってしまいますよね。

成績が上がらない理由は、
まさにこれです。

今日頑張らない理由って、
今日頑張らなくても、
特に何も起こらないからですよね。

ですが、何も起こっていないように見えて、
実は…

これが積み重なって、今の成績なんです。

成績を上げるには、
勉強するしかないのですが、

勉強をするまでが辛いですよね。

勉強をするまでの苦痛…

これを解消する方法があります。

それは、絵を描くことです。
または、マンガを読むことです。

ポイントは、机で描いたり
読んだりするのです。

そうすれば流れで、
カバンから教科書を出して読めます。

勉強の辛さとは、
机に向かう時なんですよね…
ですので、ゲームでもいいですので、
まずは、机に向かうことを習慣にしてみてください。

夏休み明けの定期テストが返ってきました。

2022-10-01

年間の定期テストの回数は、
学校によって異なるため、

9月にテストがあった学校のみと
なりますが、

定期テスト結果が
出たころではないでしょうか。

今回のテストの特徴と、
私の塾生の結果をお話しします。
今回は、数学と英語です。

数学に関しては、全学年とも、
計算中心のテスト範囲だったためか、

数学が苦手な子も、まずまず
高得点を取ってきました。

英語は、
英作文が増えた印象です。

これは、今回だけの特徴ではなくて、
ここ2年間、続いている特徴です。

教科書と学習内容が変わったことが
影響していると思います。

特に中3生は、
関係代名詞と分詞など、

中学英文法のメインとなるところでしたので、
英語が苦手な子にとっては、
厳しかったかもしれません。

塾生の結果としては、
時間が足りずに、最後の大問2つが
真っ白の子がいました。

「記号問題が5問あったため、
もったいなかったね。

そういう時は、「イ」を書けばいいよ。」
と伝えました。

実際に「イ」が3つあったため、
事前に伝えておけばよかったです…。

中1生と中2生は、良くも悪くも
積み重ねが徐々に表れてきた印象です。

理科と社会と違って、
英語だけは、100%積み上げ式の科目です。

鎌倉時代は苦手だったけど、
室町時代は頑張るぞ!

これが通用しないのが英語です。

たとえば、
関係代名詞を頑張っても、

現在進行形や受動態が苦手なため、
並べ替えられない。

並べ替え(語順)は合っていても、
三単現のsがついていなくてバツになる。

こういう事がある、というわけです。

ですので、
英語は特に、早めに手を
打ちましょう。

ただし…

英語と数学に時間をかけ過ぎて、
理科と社会がおろそかにならないように、
バランスよく学びましょう。

今日は以上です。

追伸
勉強は継続が大切です。
毎日少しずつ頑張ってください!

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